-story-
1968年の8月。
夏休み、小学生の直樹はお母さんと妹のゆう子と一緒に、広島県の「花
浦」という町を訪れる。
お母さんが九州で仕事をしている間、二人は祖父母の家に預けられる
のだ。
幼いゆう子は「イーダ」と呼ばれている。遊び盛りの直樹にとって、無邪
気で泣き虫なゆう子は少々、お荷物な存在。
ある日、直樹は美しい蝶の跡を追いかけ、鬱蒼とした森に入り込んでし
まう。そこで廃屋同然の西洋館を発見し、奇妙な光景に出会う。
「イナイ、イナイ、ねんねこよ・・・・・・」
なんと、人間のようにつぶやきながら、木のイスが歩いているのだ!
この町で知り合ったりつ子と共にイスと洋館の謎を解き明かそうとする直
樹。
そして、直樹はかつて広島で起こったことを知る……
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